拉致全面調査合意 安倍首相「救出の交渉の扉を開くことができた」
フジテレビ系(FNN) 5月30日(金)11時56分配信
29日、日本と北朝鮮が、拉致被害者らの全面調査で合意したと発表したことを受けて、安倍首相は30日朝、「固く閉ざされていた拉致被害者救出の交渉の扉を開くことができた」と述べ、北朝鮮に、約束の実行を強く促していく意向を示した。
29日、自ら、日朝政府間協議の成果を発表した安倍首相は「調査が実行されれば、小泉政権以来のことだ」と、ライフワークとしている拉致問題の進展に期待感を示した。
安倍首相は「固く閉ざされていた拉致被害者救出の扉をですね、まずは交渉の扉を開くことができたと思います。これからも、北朝鮮がこの約束を実行するように、強く促していく考えです」と述べた。
安倍首相は、北朝鮮が約束した「特別調査委員会」による調査の実行を強く促していく意向を示した。
ただ、調査開始と同時に、日本が独自に課してきた制裁の一部を解除することには、政府内にも、「信頼できるのか」といった懐疑的な見方も出ている。
麻生副総理は、「ぬか喜びをさせられるのは、あまり面白くない。相手が相手なので、そんなに簡単な交渉ではない」と述べている。
ある政府高官は、北朝鮮がこのタイミングで全面調査を約束した理由として、中国との関係悪化による孤立化や、金正恩体制が安定してきて、交渉の基盤が整ったことが背景にあると分析している。
この高官は、「大枠は、今回の日朝協議の前に決まっていた」と明かしていて、実際、今回の協議では、調査委員会の立ち上げ方など、細部の詰めを行っていたという。
調査委員会は、3週間後をめどに設置される見通しだが、菅官房長官は、午前に会見で、「1年を超えることはない。だらだらやるものではない」と述べて、北朝鮮の対応次第では、制裁を再び強化することも視野に、約束の実行を求めていく姿勢を示している。
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今日はこの話で持ち切りですね。
しかし流石は外交上手の安倍さんだ。
この話が実現し拉致被害者が帰国するような事があれば、安倍外交の集大成と言う事になる。
さらに安倍政権が長期政権になることが決定的になる。
『日経新聞:日朝の合意文書の全文』
双方は日朝平壌宣言にのっとって、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、国交正常化を実現するために真摯に協議を行った。
日本側は北朝鮮側に対し、1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地、残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査を要請した。
北朝鮮側は、過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価し、従来の立場はあるものの、全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施し、最終的に日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明した。
日本側は、これに応じ、最終的に現在日本が独自に取っている北朝鮮に対する措置(国連安保理決議に関連して取っている措置は含まれない)を解除する意思を表明した。
双方が取る行動措置は次のとおりである。双方は、速やかに、以下のうち具体的な措置を実行に移すこととし、そのために緊密に協議していくこととなった。
■日本側
第一に、北朝鮮側と共に、日朝平壌宣言にのっとって、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、国交正常化を実現する意思を改めて明らかにし、日朝間の信頼を醸成し関係改善を目指すため、誠実に臨むこととした。
第二に、北朝鮮側が包括的調査のために特別委員会を立ち上げ、調査を開始する時点で、人的往来の規制措置、送金報告及び携帯輸出届出の金額に関して北朝鮮に対して講じている特別な規制措置、及び人道目的の北朝鮮籍の船舶の日本への入港禁止措置を解除することとした。
第三に、日本人の遺骨問題については、北朝鮮側が遺族の墓参の実現に協力してきたことを高く評価し、北朝鮮内に残置されている日本人の遺骨及び墓地の処理、また墓参について、北朝鮮側と引き続き協議し、必要な措置を講じることとした。
第四に、北朝鮮側が提起した過去の行方不明者の問題について、引き続き調査を実施し、北朝鮮側と協議しながら、適切な措置を取ることとした。
第五に、在日朝鮮人の地位に関する問題については、日朝平壌宣言にのっとって、誠実に協議することとした。
第六に、包括的かつ全面的な調査の過程において提起される問題を確認するため、北朝鮮側の提起に対して、日本側関係者との面談や関連資料の共有等について、適切な措置を取ることとした。
第七に、人道的見地から、適切な時期に北朝鮮に対する人道支援を実施することを検討することとした。
■北朝鮮側
第一に、1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地、残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施することとした。
第二に、調査は一部の調査のみを優先するのではなく、全ての分野について、同時並行的に行うこととした。
第三に、全ての対象に対する調査を具体的かつ真摯に進めるために、特別権限(全ての機関を対象とした調査を行うことのできる権限)が付与された特別調査委員会を立ち上げることとした。
第四に、日本人の遺骨及び墓地、残留日本人並びにいわゆる日本人配偶者を始め、日本人に関する調査及び確認の状況を日本側に随時通報し、その過程で発見された遺骨の処理と生存者の帰国を含む去就の問題について日本側と適切に協議することとした。
第五に、拉致問題については、拉致被害者及び行方不明者に対する調査の状況を日本側に随時通報し、調査の過程において日本人の生存者が発見される場合には、その状況を日本側に伝え、帰国させる方向で去就の問題に関して協議し、措置を講じることとした。
第六に、調査の進捗に合わせ、日本側の提起に対し、それを確認できるよう、日本側関係者による北朝鮮滞在、関係者との面談、関係場所の訪問を実現させ、関連資料を日本側と共有し、適切な措置を取ることとした。
第七に、調査は迅速に進め、その他、調査過程で提起される問題は様々な形式と方法によって引き続き協議し、適切な措置を講じることとした。
北朝鮮は中国とギクシャクしている。
しかも中国は北朝鮮の頭越しに韓国に急接近している。
北朝鮮としては面白くないし、このまま全世界から孤立するのを何としても避けたいのだろう。
日本に接近する事により米国との交渉の糸口を見つけたいと云う思惑がミエミエだ。
それだけに何かあればこんな合意文書は簡単に反故にされる。
拉致問題を解決させたくない米国が何か横槍を入れる可能性もある。
すると北朝鮮がミサイルを発射し、あるいは核実験を行う。
それでこの話は立ち消えになる。
北朝鮮は約束を破り責任を日本に押し付けるだろう。
北朝鮮は言うまでも無くチョーセン人の集団だ。
しかも日本が文明を与える前に先祖返りしたような国だ。
約束を破る事も嘘も平気でつく。
現にこれまでの北朝鮮との約束はことごとく反故にされ、盗るものだけは盗られている。
米国でさえ人道的支援と言う名目で食料をだまし取られた。
韓国など言うまでもない。
安倍さんの事だから抜かりはないと思うが遺骨収集だけで金を盗られ後は実行されないという事が無いようにして欲しい。
まあそのために「同時進行」と言う文言を入れたのだろう。
相手が示した誠意の分だけの果実しか与えてはならない。
日本が一番厳しい制裁を行っている。
北朝鮮船の入港禁止や北朝鮮人の現金持ち出しに制限をかけられ北朝鮮経済はアップアップだ。
拉致問題は国連や米国には頼れない。
人権人権と小うるさい国連や米国だが拉致問題には目を閉ざし、自国の国益のためには単独で制裁を解除する。
日本人の手により解決するしかない。
しかし世界情勢は奇妙奇天烈だ。
中国は血の同盟を裏切り韓国に急接近している。
バカな韓国は半ば取り込まれている。
日米韓の同盟など無きに等しい。
その中国と血の同盟を結んでいる北朝鮮は生き残りをかけて日米に接近する。
国家の生き残りの前には血の同盟など無きに等しいという事か。
ここからは独り言だ。
日本もそう言う姿勢を世界にはっきりと伝える事だ。
場合によっては制裁は全て解除しても良い。
拉致問題に関する限り、米国の思惑など知った事じゃない。
拉致問題解決のためなら日本のスタンドプレーを欧米は非難しづらい。
なんなら北朝鮮を承認すると言ってやればどうか?
その条件と交換ならすべての被害者を返すだろう。
韓国が火病を起こすだろうが・・・いや泣きだすか?
いくら火病を起こし泣き喚いたところで韓国は日本と縁を切れない。
向こうから縁を切ると言って来ればもっけの幸いだ。
日韓基本条約を守らないのは韓国の方だから日本だけが守る必要もない。
北朝鮮と言うカードは韓国との負の関係を清算するジョーカーになりうる。
少し非現実的だがそう言う姿勢を諸外国に見せる事も必要だ。
実際にやる必要はない。
日本政府がそう言う事も考えていると判れば国連や米国の対応も違ってくる。
なにより韓国の日本に対する対応も違ってくる。

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